「いつかコミケで自分の本を出してみたい!」
……そんな気持ち、すごくわかります。
でも実際にやるとなると、「申し込みってどうするの?」「原稿っていつ作ればいいの?」など、わからないことが多いですよね。
この記事では、申込→当落→原稿→搬入→当日までの流れを“全体像だけ”やさしく整理します。

細かい締切や最新ルールは回ごとに変わるので、最後に「公式でチェックすべき場所」もまとめますね。
まず結論:サークル参加は「申込→準備→当日運営」の3段階だよ

いきなり全部やろうとすると混乱しやすいので、まずは3段階に分けて考えるのがおすすめです。
| 段階 | やること(ざっくり) | つまずきポイント |
|---|---|---|
| ① 申込 | 申込情報入力/参加費支払い/サークルカット登録 | ジャンル選び・頒布物の説明が難しい |
| ② 準備 | 原稿→印刷/値付け・お釣り/搬入方法の決定 | 印刷スケジュールと搬入がバタつきやすい |
| ③ 当日運営 | 入場→設営→受付(見本誌)→頒布→撤収 | 受付手続き、荷物管理、体力 |
サークル参加って、やること自体は多いんだけど、段階ごとに分けるだけで一気に分かりやすくなるんだよね。まずはこの表を「地図」みたいに使ってみてくださいね。
申し込み前に決めておくこと(ここがいちばん迷うやつ)
申込フォームに入力するときに「あ、決めてなかった…」ってなりがちな項目があるので、先に軽く固めておくと安心です。
最低限、これだけ決めておけばOK
- サークル名(後から変えにくいことが多いです)
- 申込責任者(連絡先になる人)
- ジャンル(作品名・傾向に近いカテゴリを選ぶ)
- 頒布予定(新刊予定/既刊の有無、ざっくり内容)
- 当日の体制(ひとりで回す?売り子さんいる?)
「まだ新刊の内容が固まってない…」はどうする?
初心者さんだとここが不安になりやすいんだけど、申込時点では“予定”として書く形になることが多いです。あとでズレないように、
- ジャンルだけはなるべくブレない
- 頒布物は「こういう方向性」まで決める
くらいのイメージで大丈夫だと思います。
「完璧に決めてから申込しなきゃ…」って思うと動けなくなりがちなんだよね。
“決められるところから決める”でOKだよ。
あと、申込ではサークルカット(画像)も扱うので、回ごとの指定(サイズや形式)に合わせた“仮のカット画像”(文字だけでもOKなことが多い)を先に用意しておくと、手続き中に焦りにくいです。
申し込み(オンラインが基本)〜当落まで:何を入力して何を出すの?
コミケのサークル申込は、オンライン申込(Circle.ms)が中心です。
申込の大まかな流れはこんな感じ。
オンライン申込の流れ(ざっくりチャート)
- 申込開始
- サークル選択(新規/継続など)
- サークル基本情報の入力
- 決済(参加費の支払い)
- サークル情報・頒布物概要などの入力
- Webカタログ登録情報の入力
- アンケート入力
- サークルカットの登録
- 完了
この「サークルカット」っていうのは、カタログに載る枠(お品書きみたいな顔)だよ。イラストでも文字だけでもOKな形式が用意されていることが多いです。

また、申込を進めるにはCircle.msのアカウントが前提になるので、まだの人は「まず登録だけ」しておくとスムーズです。
申込前に“これだけ”用意しておくとラク
| 先に用意しておくもの | 理由 | 目安 |
|---|---|---|
| Circle.msのアカウント | 申込手続きの土台になる | 申込開始前に作っておくと安心 |
| 決済手段(クレカ等) | 支払いが完了しないと申込が完了しない | 「使うもの」を決めておく |
| 仮のサークルカット画像 | 申込中に必要になって焦りやすい | 規定サイズのテンプレに沿った仮カット(文字だけでもOK)を用意 |
| サークル情報のメモ | 入力が長いので迷いにくくなる | サークル名/ジャンル/頒布予定など |
参加費っていくら?(※変わることがあるので目安)
公式のオンライン申込サポート等では、1スペースのサークル参加費と、別途Circle.msのシステム手数料が案内されています。
金額は開催回で更新されることがあるので、申込前に必ず公式で確認してください。
また、「あとで払えばいいや」と思っていると決済が完了せず申込が完了しない(結果として無効扱いになる)ことがあるので、支払いまで含めて“申込”だと思っておくのが安全です。
当落はどう決まるの?
基本は抽選で、当選したら次の段階(準備)に進む、という流れになります。
抽選状況は回によってかなり違うので、「申し込んだら必ず受かる」とは言い切れないところだけ注意だよね。
申込は「入力する量が多い」だけで、怖いことはあんまりないよ。
ただ、サークルカット(画像)と参加費の支払いは申込とセットになりやすいので、そこだけ先に準備しておくとパニックになりにくいです。

締切だけは本当にシビアなので、カレンダーに入れて守るのがおすすめです。
当落後〜当日までにやること:原稿・印刷・頒布準備の全体像
当選したら、次は「作って、当日売れる形にする」フェーズです。
原稿〜印刷(またはコピー本)
- 新刊を作るなら:原稿→入稿→印刷→納品
- コピー本なら:原稿→印刷→製本(ホチキス等)
どっちが正解、というより「自分のスケジュールと体力に合う方」がいちばんです。
頒布準備(ここをサボると当日つらい)
- 値付け(価格を決める/お品書き用意)
- お釣り(小銭多めがおすすめ)
- 頒布物の袋(必要なら)
- 机上の備品(テープ・ハサミ・ペン・POP など)
- 連絡手段(売り子さんがいるなら集合方法も)
Webカタログ登録情報も「更新できる期間」を使うと強い
サークルカットは申込時点で必要だけど、Webカタログ上のサークル情報(告知文・お品書き・サンプル等)は、当選後に更新できる期間が設けられることがあります。
締切は開催回ごとに違うので、Circle.msや当選後の案内で「更新期限」を確認しておくと安心です。
「見本誌」まわりも準備しておく
コミケでは、当日サークル受付(参加登録と見本誌提出を含む)を行う必要があります。
受付は「参加登録見本誌提出用封筒」に必要事項を書いて、見本誌と一緒に所定の場所へ提出する形、と案内されることが多いです。
このへんは回によって案内が細かく変わることがあるので、当選後に届く(または公開される)公式案内をちゃんと読むのが安全です。
当日って、想像以上に頭が回らなくなるんだよね…。^^;
だからこそ、お釣りと備品は“前日までに完成”にしておくと安心です。
搬入の考え方:手搬入/宅配/印刷所の直接搬入を選ぶ
頒布物や荷物を会場に入れることを「搬入」って言います。
ここで迷う人、めちゃ多いです。
大前提:搬入はサークルの責任
公式の搬入・搬出の手引き等でも、頒布物の搬入はサークルの責任で行うこと、直接搬入されたものも責任はサークル側にあることが示されます。
搬入方法のざっくり比較
| 方法 | メリット | 注意点 | 向いてる人 |
|---|---|---|---|
| 手搬入 | 自分でコントロールしやすい | 重い/混雑で移動が大変 | 荷物が少なめ、または近場 |
| 宅配搬入 | 体力を温存しやすい | 締切や手順がある(回ごとの指示確認) | 荷物が多い、遠方参加 |
| 印刷所の直接搬入 | 本の箱を持たなくて済む | 印刷所側の締切が早いことがある | 新刊中心で、入稿が間に合う人 |
やっちゃダメ寄りの注意(安全とマナー)
搬入・搬出の手引き等では、会場周辺での無理な荷降ろしや、指示のない場所での作業は避けるよう注意されます。
現地で焦ってもどうにもならないので、搬入計画は早めに立てておくのが大事です。
初心者さんは、まず「無理なく運べる量」を基準に搬入を考えるのがいいと思うよ。

重い荷物は宅配搬入や直接搬入に任せて、体力が残ってるほうが当日ぜったい楽しいです。
当日の流れ:入場→設営→サークル受付(見本誌)→頒布→撤収

当日は「やることが連続」で来るので、ざっくり順番を頭に入れておくと落ち着けます。
当日の基本フロー(超ざっくり)
- サークル入場(案内された入口・方法で入る)
- 自分のスペースへ(配置図を見て机を探す)
- 設営(本を並べる、値札、見本、POPなど。机からはみ出さない・高さ制限を守る意識で)
- サークル受付(参加登録・見本誌提出など)
- 頒布(売る/交流する)
- 撤収(片付け、ゴミは原則持ち帰り。段ボール等の扱いは開催回の案内で確認)
初心者さんが注意されやすい「設営」ポイント
| ポイント | なぜ大事? | やること |
|---|---|---|
| 机・スペースからのはみ出し | 通路や隣スペースの妨げになると、事故やトラブルの原因になりやすい | 「自分の机の上/自分のスペース内」に収める意識で、飛び出しそうなら配置を詰め直す |
| 高さ・固定 | 高い掲示物や不安定な展示は、倒れたり視界を塞いだりしやすい | 高さの上限は開催回の案内で確認。立てるものはテープ等でしっかり固定して安全優先 |
サークル受付と見本誌提出は「先に」やる意識で
参加者向け案内(「コミケットアピール」という説明書等)では、サークルは「サークル受付」が必要で、机上に配布される「参加登録見本誌提出用封筒」に必要事項を記載し、見本誌を入れて所定の窓口へ提出する形で行う、と説明されることが多いです。
回によって運用が更新されることもあるので、当選後に公開されるアピールや公式告知(Webや公式X)を追うのが前提になります。
困ったときは「スタッフさんに相談」が正解(ただし順番がある)
当日はスタッフさんもめちゃくちゃ忙しいので、まずは参加要項(マニュアル)や当日アピールの該当ページを確認して、それでも分からなかったらスタッフさんに聞く、がいちばんスムーズです。
あと、両隣のサークルさんに「初参加なんです、よろしくお願いします」って軽く挨拶しておくと、ちょっとしたことは助け合いやすくて安心感が増します。
たとえば、「隣の〇〇(サークル名)です、今日はよろしくお願いします!」って言うだけでOKだよ。
当日はね、遠慮して抱え込むより「まず要項で確認→それでもダメならスタッフさん」がいちばん安全で早いよ。

あと、お隣さんに一言挨拶しておくと、心細さがだいぶ減ります。
初心者さんがつまずきやすいポイントQ&A(これだけ押さえればOK)
Q. 売り子さんは必要?ひとりでも回せる?
A. 頒布量やジャンルにもよるけど、少部数ならひとりでも回せることが多いです。
ただ、トイレ・食事・体調不良のときに詰むので、可能なら「短時間だけ交代できる人」がいると安心だよね。
Q. お釣りってどれくらい用意すればいい?
A. 値段設定によって変わるので、まずは想定する価格帯を決めて、千円札と小銭を多めに…が基本です。
初心者さんは「高額紙幣が来たらどうする?」を先に決めておくと落ち着けます。
Q. 受付(見本誌)まわりが不安…
A. ここは不安でOK。むしろ普通。
コミケットアピール(説明書)に「封筒に記入して提出」という案内があることが多いので、当選後にアピールの該当ページを読んで、そのとおりにやるのが最短ルートです。
Q. 搬入で失敗しないコツは?
A. 「自分が運べる量」を超えないのが最強です。
搬入はサークルの責任で行う前提なので、無理のない計画がいちばん安全だよ。
初心者さん向け:前日までの最終チェックリスト
- □ サークル入場に必要な通行証(当選後の案内で指定された形式) ※最重要!
(通行証は開催回によって「紙(郵送)」「印刷するPDF」「スマホ表示」など形が変わることがあるよ。自分の回が“紙”なのか“デジタル”なのかは、アピール(説明書)や当選後の案内で最終確認してね。前日夜に「手元にあるか」までチェックできたら完璧!) - □ 頒布物(新刊・既刊)と部数の確認
- □ お釣り(千円札・小銭)と金庫代わりのポーチ
- □ 値札/お品書き/ペン/テープ/ハサミ
- □ 搬入方法と荷物のラベル・目印(必要な場合)
- □ 受付(見本誌)関連の持ち物(案内に従って)
- □ 体調管理(食べ物・飲み物・防寒/暑さ対策)
サークル参加って「準備が8割」なんだよね。
前日までにこのチェックが埋まってたら、当日はもう楽しむモードに入って大丈夫だよ。
まとめ:迷ったら「公式の案内」を軸にして、全体像から逆算しよう
サークル参加は、細かいルールや締切が多いぶん、最初はちょっと身構えちゃうよね。
でも、流れ自体はシンプルで、
- 申込する
- 当選したら準備する
- 当日は設営→受付→頒布→撤収
この順番を外さなければ、だいたい大丈夫です。
そして何より、アピール(参加者向けの案内)や参加要項(マニュアル)には「事前準備・手続と当日の参加方法」がまとまっていて、変更点は公式Webや公式Xで更新される前提です。
だから、最後はここに戻ってくるのがいちばん信頼できるルートだよ。
初参加はドキドキするけど、準備を積み上げた分だけ当日ちゃんと楽しくなるよ。

あなたの「初サークル参加」が、いい思い出になりますように♪
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