コミケの戦利品って、帰宅した瞬間は幸せなんだけど…気づいたら床が紙と袋でいっぱい、になりがちなんだよね。^^;
「よし、あとで片付けよう!」って思って置いた山が、そのまま数日…っていうのも、わりと“あるある”だと思います。
でも安心してください(^^♪
戦利品の整理って、いきなり完璧を狙わなくても、“傷めない”ための最低限と“探しやすい”状態さえ作れれば、だいたい勝ちです。

今回は、同人誌・ポスター・アクスタやキーホルダーを「傷めにくく」「探しやすく」「見返しやすく」整理するコツを、初心者さん向けにまとめます。
「収納グッズを買い足す前にできること」も多めに入れてるので、いま家にある箱やファイルでも十分スタートできます。
まず結論:整理は「当日3分の仕分け」と「翌日15分の収納」でほぼ勝ちです

📍結論:戦利品整理は、完璧を目指すほど止まります。おすすめはこの2段階だよ。
- 当日(帰宅直後):種類ごとに分けるだけ(3分)
- 翌日:収納場所へ入れて、ラベルを貼る(15分)
この順番にするだけで、「とりあえず散らかってる状態」から抜けられるので、気持ちがだいぶラクになります。
当日3分の仕分け(この4つに分ける)
- 同人誌(本):折れ・角潰れしやすいので最優先
- ポスター/クリアファイル:丸まり・曲がり対策が必要
- グッズ(アクスタ/缶バッジ/キーホルダー等):小物は「袋ごと」まとめる
- レシート/頒布物/名刺:あとで見返す用の「紙類」
| 分類 | まずやること(当日) | 理由 |
|---|---|---|
| 同人誌 | 重い物の下に置かない/角が潰れない場所へ | 折れ・角潰れが起きやすい |
| ポスター/クリアファイル | 平らに置く/筒・ケースへ寄せる | 曲がり・巻き癖がつきやすい |
| グッズ(小物) | 袋ごと“作品別”か“サークル別”で固める | 迷子になりやすい |
| 紙類(レシート等) | クリアファイル1枚にまとめる | 後で探す確率が高い |
当日は「並べる」だけでOKだよ。
疲れてる日に収納までやろうとすると、だいたい続かないんだよね…。
同人誌の収納:折れ・日焼け・湿気を防げば長持ちします

📍結論:同人誌は「立てて収納」+「湿気と光を避ける」だけで、きれいに保ちやすいです。
あともうひとつ、地味だけど効くのが「ぎゅうぎゅうに詰めすぎない」こと。
詰めすぎは背や角に負担がかかりやすいんだよね。
基本は“本棚”か“同人誌用ボックス”で立てる
- 本棚:よく読む本/シリーズ物をまとめたい人向け
- ボックス:ジャンルごと・イベントごとに分けたい人向け
ポイントは、背表紙が見える・取り出しやすいこと。積む収納は、下の本がつぶれやすいです。
- 倒れやすいなら:ブックエンドで支える
- 詰めすぎ注意:指1本分くらいの余裕があると取り出しやすい
- 重い本は:できれば下段へ(落下・圧迫の事故予防)
サイズが混ざるときのコツ:B5/A5を分けると、見落としと歪みが減ります
同人誌って、B5とA5(たまにA4など)が混ざりやすいよね。
サイズが混ざると小さい本が埋もれたり、取り出しづらくなったりしやすいので、サイズごとに並べるだけでもかなりスッキリします。
- B5ゾーン/A5ゾーンみたいに分ける
- 大きい本の間に小さい本を挟まない(見落とし・負担の予防)
棚の安全チェック:同人誌は重いので、たわみを時々チェック
同人誌は想像より重くなりがちです(束になると特に)。
カラーボックスや簡易棚を使う場合は、棚板がしなっていないかを時々チェックしてね。
- 棚やボックスの耐荷重表示があるなら確認する
- たわみが出てきたら、下段へ移す/量を減らすのが安全
- 重いものほど下、軽いものほど上(転倒・落下の予防)
紙ものを守るコツ:保護材は「酸性を避ける・安定素材」を選ぶ
長期保存を考えるなら、紙の周りに使う素材は酸性紙を避ける(酸を含まない)のが基本です。
博物館・保存分野でも、紙資料には酸性を避けた材料の使用が推奨されています。
選び方としては「酸を含まない(中性〜弱アルカリ)」「できればリグニン(木材由来成分)を含まない」みたいな表記があると安心寄りです。
- 紙の間に挟むなら:酸性を避けた中性紙や保存向け紙
- スリーブを使うなら:PVC(塩ビ)を避ける(劣化原因になり得る)
- プラ素材は:ポリエチレン/ポリプロピレン/ポリエステルなど安定素材が挙げられます(保存分野の推奨例)
| 用途 | おすすめ寄り | 避けたい寄り | ひとこと |
|---|---|---|---|
| スリーブ/袋 | PP・PE・PET系 | PVC(塩ビ) | “アーカイバル”表記でも材質欄は確認できると安心 |
| 挟む紙 | 中性紙・保存向け紙 | 酸性紙 | 黄ばみ・移染の予防につながりやすい |
置き場所の正解:押し入れ最奥・窓際は避けよう
紙は湿気と温度変化、そして光(特に日光)で傷みやすいです。
公的機関の保存ガイドでも、温度は高すぎないこと、湿度はカビ予防のため上げすぎないことが推奨されています。
さらに、同じくらい大事なのが「急に環境が変わらないこと」。暑い・寒いより、温湿度が上下しすぎるほうがダメージになりやすいです。
- おすすめ:部屋の内側の棚(窓から遠い)
- 避けたい:窓際、結露しやすい壁ぎわ、押し入れの床直置き
- 湿気が気になるなら:ボックスに乾燥剤(シリカゲル等)を「入れすぎない程度に」
(入れすぎると過乾燥になりやすいので、様子を見ながらが安心)
| 項目 | 目安 | 初心者さん向けメモ |
|---|---|---|
| 湿度 | 高すぎない/低すぎない | 目安として相対湿度は30〜60%程度の範囲が紹介されることが多いです |
| 光 | 直射日光を避ける | 日焼けは戻らないので「窓から遠い」が強い |
| 置き方 | 床直置きを避ける | 結露・湿気の影響を受けやすい |
「日焼け」と「湿気」は、気づいたときには戻らないタイプなんだよね。
窓から遠い場所に置くだけで、かなり安心です。
ポスター収納:基本は「平置き」か「太めの筒でゆるく巻く」です
📍結論:ポスターは、できれば平らに保管。難しいなら太めの芯でゆるく巻くのが安全です。
「細い筒でキツく巻く」ほど、巻き癖が強くなりやすいので、ここは“太さ”が効きます。
平置き(ポートフォリオ/ケース)が向いてる人
- 折れ・巻き癖をできるだけ避けたい
- 定期的に入れ替えて眺めたい
- B2など大判が多い
平置きは場所を取るけど、そのぶん「きれいさ」は出やすいです。

見返す頻度が高い人ほど相性がいいよ。
筒で保管するときのコツ(保存の基本)
保存用品のガイドでは、巻く場合は酸を避けた筒を使い、直径は小さすぎないこと、間に保護材を入れることなどが紹介されています。
- 芯は太め(細いほど巻き癖が強くなる)
- 直径の目安:最低3インチ以上、できれば4インチ以上(太いほど“ゆるく巻けて”癖がつきにくい)
- ポスター同士を直にこすらない(間に紙をはさむ)
- 保管場所は高温多湿を避ける
| 方法 | メリット | 注意点 | 向いてる人 |
|---|---|---|---|
| 平置き(ケース) | 折れ・巻き癖がつきにくい | スペースが必要 | 大判が多い/きれいに残したい |
| 筒(太めでゆるく巻く) | 省スペースで収納できる | 細いと巻き癖が強くなる | 保管スペースが限られている |
壁に飾るときの注意:光で退色しやすい
紙資料は光の影響を受けやすいので、飾るなら直射日光を避ける、長期間つけっぱなしにしない(ローテーション)などが安心です。
「飾る用」と「保管用」を分けられると理想だけど、難しければ“飾る期間を決める”だけでもかなり違います。
ポスターは「飾りたい気持ち」と「保存したい気持ち」がケンカしがちだよね。

わたしは“季節で入れ替え”がいちばん平和だと思ってます。
アクスタ・キーホルダー・缶バッジ:小物は「見える化」と「擦れ防止」がコツ
📍結論:グッズ系は、擦れ(傷)と迷子が敵です。収納は「仕切り」と「袋分け」で勝てます。
小物は“点数が増えやすい”のも特徴なので、最初から「増える前提の仕組み」にしておくと後がラクだよ。
アクスタ(アクリルスタンド)
- おすすめ:仕切り付きケース/ポケットファイル
- 擦れ対策:袋のまま、または柔らかい袋で分ける
- 日焼け対策:飾るなら直射日光を避ける(退色・黄変のリスク)
“飾る派”でも、予備や交換パーツは袋分けしておくと、紛失しにくくなります。
キーホルダー・ラバスト
- おすすめ:小分け袋+ラベル(作品名・キャラ名だけでも)
- 金具同士が当たると傷が増えるので、まとめ過ぎない

ラベルは完璧じゃなくてOK。
「これ何の袋だっけ?」が減るだけで整理が続きます。
缶バッジ
- おすすめ:缶バッジ用ケース/仕切りケース
- 湿気が強い場所は避ける(サビの原因になりやすい)
金属系は湿気の影響を受けやすいので、夏はとくに“袋に入れっぱなし”を避けるのが安心です。
グッズ収納の“正解が決まらない”ときの救世主
どうしても散らかる人は、まず「作品ごとに1ケース」だけ決めるのがおすすめ。
増えたら同じケースを追加、が一番ラクです。
ここが決まると「帰宅後にとりあえず入れる場所」ができるので、床が埋まりにくくなります。
小物は「まとめたら勝ち」だよ。
探す時間が減ると、戦利品の満足度が上がるんだよね。
おすすめの分類ルール:ジャンル別より「探し方別」にすると続きます
📍結論:収納はオシャレさより、自分が探すときの導線がいちばん大事です。
「分類をきれいにしよう」と思うほど迷いやすいので、“探すときに思い浮かべる順番”を優先するとラクになります。
| あなたのタイプ | おすすめ分類 | 収納イメージ |
|---|---|---|
| 作品ごとに見返す | 作品別 | 作品名ラベルのボックス/棚 |
| イベントの思い出で見返す | 開催回(夏/冬/回数)別 | 「C○○」ラベルのボックス |
| 作家買い・サークル買い | サークル名別 | サークル名ごとにファイル |
| とにかく探すのが苦手 | 形別(本/ポスター/小物) | カテゴリで場所固定 |
分類は「気合い」より「自分の脳のクセ」に合わせるのが続くよ。
いちばん探しやすい分け方が正解です。
ラベル&デジタル管理:写真を撮るだけで“資産”になります
📍結論:戦利品が増えるほど、写真があるだけで探しやすさが爆上がりします。
「どこに入れたっけ?」の時間が減ると、戦利品の満足度が長く続くんだよね。
最低限これだけ:1ボックス1枚の写真
- ボックスを開けた状態で上から撮る
- スマホのアルバムに「戦利品」フォルダを作る
- 可能なら、メモに「作品名/サークル名/大まかな内容」
メモは文章じゃなくて単語でOK。「作品名+C○○」くらいでも十分役立ちます。
紙ものを守る意味でも“複製”は安心
保存の世界でも、原本は保護し、利用用は複製(コピーやデジタル)にする考え方が紹介されています。
読み返し用に写真で残すのは、実用としてもおすすめです。
「どこ入れたっけ…」って悩む時間、もったいないよね。

写真は最小コストで効く整理術です。
夏コミ・冬コミの整理で変わるところ:敵が“湿気”か“乾燥”かだけです
📍結論:ルールは同じで、季節で気にしたいのは環境だけ。
夏:湿気とカビ対策(紙にも金属にも効く)
公的機関の保存ガイドでは、湿度が高いとカビが生えやすくなるため、相対湿度を上げすぎないことが推奨されています。
- 袋に入れっぱなしを避ける(帰宅後にいったん出す)
- ボックス保管+必要なら乾燥剤
特に金属(缶バッジ等)は湿気に弱いので、「密封しっぱなし」より“空気の入れ替え”も意識すると安心です。
冬:乾燥で紙が反る・割れるのを避ける
保存環境は「一定であること」が大事、とされます。極端な乾燥・加湿や、急激な温湿度変化は避けるのが基本です。
冬は加湿しすぎると結露が出やすいので、加湿器を使うなら“部屋の状況を見ながら”が安全です。
季節で収納を変えるより、「窓際に置かない」「床に直置きしない」を徹底する方が効くよ。

地味だけど強いです。
まとめ:戦利品は“しまう”より“また楽しめる形にする”のがゴール
戦利品整理って、片付けというより「次に見返す準備」なんだよね。
- 当日は仕分けだけでOK(しんどい日は袋分けまでで100点)
- 本は立てる(サイズが混ざるならB5/A5を分けると見やすい)
- 棚は耐荷重とたわみチェック(同人誌は重い)
- ポスターは平置きor太めの筒(最低3インチ、できれば4インチ以上でゆるく)
- 小物はケース+袋分け+ラベル(素材はPP/PE/PET寄り、PVCは避けると安心)
- 写真で管理すると迷子が減る
この形にできたら、次のイベントの準備もラクになります。
収納が「イベント後のしんどさ」を減らしてくれる感じだよ。
戦利品って、ちゃんと“見返せる状態”にすると満足度が長持ちするよ。

ゆっくりでいいので、一緒に整えていきましょ~

