「冬コミって、とにかく寒いって聞くけど、カイロってどのくらい持って行けばいいの?」
「腰?お腹?どこに貼るのが正解なのか分からない…」
そんな冬コミ初心者さん向けに、この記事では
- 冬コミでカイロが頼もしい理由
- 何個くらい用意すれば安心かの目安
- 貼る場所ごとのおすすめポイント
- 低温やけどを防ぐ安全な使い方
を、初心者さん目線でやさしく整理していきます。

わたし自身、冬の東京ビッグサイトで「カイロあって助かった…」と思ったことが何度もあるので、そのあたりの“実感”もまじえつつお話ししていきますね。
冬コミでカイロが頼もしい理由
冬コミ=「気温1桁+海風+屋外待機」
冬コミの会場・東京ビッグサイト(有明)は海沿いにあって、
12月末の朝は、東京都心で最低気温が4〜6℃前後になる日が多く、天気によっては一桁前半まで冷え込むこともあります。
さらに、
- 海沿いなので冷たい海風やビル風が直撃しやすい
- 冬コミでは屋外待機列に長時間並ぶ場合がある
という条件が重なって、体感温度は実際の気温よりかなり低く感じることが多いです。
中は「暑いくらい」、外は「真冬以上」のギャップ
- 待機列:屋外+風でとにかく冷える
- 入場後の館内:人の熱気でむしろ暑いエリアもある
という“寒暖差”が、冬コミのむずかしいところです。
厚着だけでガチガチに固めると、館内で汗だく → 外に出たときに汗冷えしやすくなるので、
「服装は重ね着+風よけ中心、カイロで“要所だけ”を温める」くらいのバランスがちょうど良いとされています。
冬コミは「カイロがないと無理」というより、服装+カイロの二段構えにしておくと安心感が段違いです。
わたしも“最後の一押し”として、いつもカイロに助けられてますよ。
何個くらい用意する?冬コミ1日分の目安
「結局、冬コミにはカイロ何個持っていけばいいの?」という疑問に、
まず結論だけざっくり言うと、
1日参加なら、目安として「5〜10個くらい」を多めに用意しておく人が多いです。

もちろん寒さの感じ方や天気には個人差があるので、あくまで「一つの目安」として、自分の体質や天気予報を見ながら増減してみてくださいね。
パターン別・ざっくり目安
| 参加パターン | 滞在時間のイメージ | カイロの目安 |
|---|---|---|
| 午後入場メイン | 4〜5時間くらい | ・貼るカイロ:2〜3個(例:腰 or お腹+背中) ・貼らないカイロ:1〜2個(ポケット用) → 合計3〜5個前後 |
| 午前入場+待機列あり | 6〜8時間くらい | ・貼るカイロ:3〜5個(腰・お腹・背中などをローテーション) ・足用カイロ:1〜2セット(両足用) ・貼らないカイロ:2個前後 → 合計6〜10個前後 |
| 超寒がりさん&寒波の日 | 長時間&強い冷え | ・上のパターン+予備を2〜3個追加 ・一度に貼りすぎず、予備は時間差で使うストックに |
カイロを一度にたくさん貼るほど、低温やけどのリスクも上がると言われています。
「一気に10枚貼る」ではなく、
- 同時使用は3〜5枚程度までに抑える
- 残りは“時間差で使う予備”と考える
くらいの感覚でいると、安全かつ効率的です。
「多めに持って、余ったら普段使い」がおすすめ
カイロは、
- 使わなかった分は日常生活や別の冬イベントで使える
- 途中で足りなくなっても、会場周辺で必ずしもすぐ買えるとは限らない
という事情もあるので、
「ちょっと多いかな?」くらいの数を持って行って、当日の天気と体調に合わせて使うくらいの感覚がちょうどいいですよ。
わたしは「使わなかったら家で消費すればいいや〜」精神で、少し多めにカイロをリュックに入れておく派です。

重さもそこまで気にならないので、心配性さんほど多めに持っていきましょう。
「貼るカイロ」と「貼らないカイロ」の使い分け
冬コミでは、カイロの種類ごとの役割分担を意識するととても使いやすくなります。
| タイプ | 向いている使い方 | 主なメリット |
|---|---|---|
| 貼るカイロ | 腰・お腹・背中・足裏など“固定したい場所” | ・動き回ってもズレにくい ・長時間じんわり温められる |
| 貼らないカイロ | ポケットや手袋の中など、手元で温めたいとき | ・すぐ取り出せる/しまえる ・手先とメンタルの保温役になる |
貼るタイプ:腰・お腹・背中・足用などの“固定したい場所”に
貼るタイプの特徴は、
- 衣服の上から貼れる
- 背中・腰・足先など、手が届きにくい場所に固定できる
- 長時間じんわり温められる
ので、
- 腰・お腹・背中(肩甲骨の間)
- 足裏・つま先(足用カイロ)
など、「動き回ってもズレてほしくない場所」に向いています。
貼らないタイプ:ポケットに入れて“手先とメンタル”を温める
一方、貼らないタイプは、
- ポケットや手袋の中に入れて使う
- すぐ取り出して、手を温めやすい
- 持続時間が長いものが多い
ので、
- 待機列でスマホを触らず耐えるときのお供
- 館内でちょっと冷えてきたときに、握っているだけでホッとする用
として1〜2個あると、とても心強いです。
共通の注意点(超重要)
どのメーカーでも共通して、
- 肌に直接貼らない/当てない
- ベルトやサポーターなどで強く圧迫しない
- 長時間まったく動かさず同じ場所に当て続けない
- 熱いと感じたらすぐに外す
- 就寝中は使わない
特に足用カイロは、
- 靴の中で足が圧迫されやすく、熱が逃げにくい
- サイズがきつい靴・厚手タイツや靴下との重ね履きでは、温度が上がりやすい
といった理由から、低温やけどのリスクが高いと言われています。
靴に少しゆとりがあるか・熱がこもりすぎていないかを、ときどき意識してみてくださいね。
貼る前に、一度パッケージの「使用上の注意」をざっと読むようにしておくと安心ですよ。
「貼る=固定したいところ」「貼らない=手元で自由に動かす」くらいに分けて考えると、
どっちを何個持つか決めやすくなります。

わたしは毎回、貼る3〜4+貼らない1〜2くらいのバランスに落ち着きがちです。
貼る場所どこがいい?冬コミ向けおすすめポジション

ここからは、冬コミで冷えやすいところ×カイロのおすすめ位置を、一般的な冷え対策の情報をもとに整理していきます。
| 部位 | ねらい・ポイント | 注意しておきたいこと |
|---|---|---|
| 腰まわり | 体の中心を温めて、全体をじんわりポカポカに | 下着やインナーの上から貼る/ベルトで強く押さえない |
| お腹 | 内側から冷えやすい人の定番ポジション | おへそより少し下あたりに、直接肌を避けて貼る |
| 背中(肩甲骨の間) | 血流の良い背中の要所を温めるイメージ | 厚手すぎない中間着の上から/暑くなったらすぐ外す |
| 足元(足裏・足首まわり) | 地面からの冷え対策として強力 | 靴下の上から貼る/強く圧迫しない・熱くなったらすぐ外す |
腰まわり(おへその裏・仙骨周り)
腰は、冷えによる不調を感じやすい場所で、
おへその真裏あたりには「命門」、その左右には「腎兪」というツボがあると言われています。
- ここを覆うように腰の真ん中あたり〜少し下に1枚
- おしりの上の「仙骨」周りを温めると、骨盤内の血流が良くなると言われることもあります
→ 「とりあえず1枚貼るなら腰」というくらい、定番の位置です。
お腹(へそ下〜下腹部)
おへその少し下には「気海」「丹田」など、冷え対策でよく名前が出るツボが集まっています。
- インナーの上から、おへそ〜指2〜4本分下あたりに1枚
- 直接肌には貼らない
内側から冷えやすいタイプの人は、腰のカイロとセットで「お腹1+腰1」にする人も多いです。
背中(肩甲骨の間・肩の少し下)
肩甲骨の間〜少し下あたりは、いわゆる「風門」と呼ばれるツボ付近があるなど、冷え対策でよく話題に上がるゾーンです。
- 肩甲骨の間に大きめのカイロを1枚
- もしくは、背骨をはさんで左右に小さめを2枚
「ここを温めると全身が温まりやすい」と言われることもありますが、あくまで一般的にそう言われている程度のものなので、
「背中の真ん中あたりをふんわり温めてあげる」くらいのイメージで使ってもらえればOKです。
長時間並ぶ待機列で「背中がスースーする…」という人には、かなり心強い場所です。
首のうしろ(ただし冬コミでは“様子見”で)
首の後ろ(大椎あたり)も、太い血管が通っているので、
ここを温めると全身が効率よく温まりやすいと言われています。
ただし冬コミの場合、
- マフラーやフードで首回りを覆う人が多い
- カイロ+マフラーで熱がこもりすぎることもある
ため、
- 汗をかいて汗冷えの原因になる
- のぼせて気分が悪くなることもある
といったリスクもあります。
なので、
「どうしても首が寒い」「他の場所じゃ足りない」くらいのときに、薄めのインナーの上から、様子を見ながら短時間だけ使うくらいが安心です。
足元(足裏・足首・ふくらはぎ)
冬コミの待機列では、足元からじわじわ冷えてくる人がかなり多いです。
- 足首周りには「太谿」など冷えに良いとされるツボがあり、足首〜くるぶし周りを温めると全身の冷え対策にもなると言われています。
- 足裏・つま先用のカイロは、長時間地面に近い場所にいる冬コミと相性◎
使うときのポイントは、
- 靴下の上から貼る
- きつい靴・ぴったりしすぎるタイツとの組み合わせは避ける
- 「熱い」「チクチクする」と感じたら、その場ですぐ外す
「腰+お腹+背中」と「足元」のどこを優先するかは、本当に人それぞれです。

自分がいつもどこから冷え始めるか、普段の生活の感覚も思い出しながら決めてみてくださいね。
冬コミならではの「タイミング別」カイロ活用術

同じ1日でも、時間帯によって体感温度がかなり変わるのが冬コミです。
ここでは、ざっくりとしたタイムラインごとのおすすめをまとめておきます。
家を出る前〜最寄り駅まで
- 家を出る時点で、腰 or お腹に1枚貼っておく
- 強い寒波の日や超寒がりさんは、背中にも1枚プラス
この段階では、足用カイロは「まだ発動させない」人も多いです。
(動いているので、そこまで冷えを感じにくいことが多いからです)
待機列(屋外で並んでいる時間)
- ここがカイロの本領発揮タイムです
- じっと立ちっぱなしになるので、
- 腰・お腹・背中
- 足裏/足首まわり
をフル活用してOKな時間帯
貼らないカイロは、
- ポケットの中で握って手を温める
- スマホを見ない時間の“心の支え”にする
みたいな使い方が地味に効きます。
入場後〜館内を歩いている時間
- 人が多いエリアでは一気に暑く感じることもあります
- 汗をかき始めたら、
- まずアウターを開ける/脱ぐ
- それでも暑いなら、カイロを1〜2枚はがす
「せっかく貼ったし…」と無理に付けっぱなしにすると、汗冷えや低温やけどのリスクが上がるので遠慮なく外してください。
帰り道・帰宅まで
夕方〜夜の海沿いは、またぐっと冷えてきます。
- 館内で一度カイロを減らしておいて、
- 帰るときに新しいカイロを腰 or お腹に1枚追加
みたいな使い方をすると、
一日中「温度調整しやすい状態」で過ごしやすいですよ。
冬コミは、「朝つらい → 昼暑い → 夕方また寒い」の三段コンボになりがちです。
カイロも“貼りっぱなし”じゃなくて、時間帯ごとにON/OFFするイメージで使ってみてくださいね。
低温やけどを防ぐ!カイロの安全な使い方
最後に、カイロを使ううえで一番大事な「安全の話」もまとめておきます。
低温やけどって何?
「低温やけど」は、
40〜50℃くらいの「気持ちいい温度」でも、長時間当たり続けることで起こるやけどです。
- 皮膚の深いところまでダメージが進みやすい
- 最初はあまり痛くないのに、あとから赤み・水ぶくれになって気づく
- カイロ・湯たんぽ・電気毛布などで毎年事故が報告されている
ので、油断禁物です。
低温やけどを防ぐ基本ルール
| ポイント | 具体例 |
|---|---|
| 直接肌に当てない | 必ずインナーや服の上から貼る |
| 圧迫しない | ベルト・ガードル・サポーターで強く押しつけない 特にふくらはぎ・すね・足の甲など、骨やイス・靴に近くて圧迫されやすい場所は避ける |
| 長時間同じ場所にしない | ときどき位置を少しずらしたり、外して肌の様子を見る |
| 違和感があったらすぐ外す | 「熱い」「ヒリヒリする」と感じたら、その場で外す |
| 就寝中は使わない | 寝ているあいだは気づきにくいので使用しない |
冬コミ当日はテンションが上がっていて、「ちょっと熱いけど我慢しちゃえ」となりがちですが、少しでも違和感を覚えたら“即はがす”くらいでちょうどいいです。
こんなときは無理せずお医者さんへ
ここから先は、あくまで一般的な目安なので、自己判断がむずかしいときは、必ずお医者さんの指示を優先してくださいね。
- カイロを当てていた部分が、赤いまま治らない
- 水ぶくれになっている
- 痛みが強い・どんどん悪化している感じがする
といった症状が出たら、早めに皮膚科などの医療機関を受診するのがおすすめです。
冬コミ当日は「寒さ」と「推し」で頭がいっぱいになりがちですが、自分の体はイベントより大事なので、ちょっとでも違和感があったら遠慮なくカイロを外してくださいね。

カイロは“無理して我慢する道具”じゃなくて、“快適に楽しむための道具”です。
まとめ|カイロは「何個持つか」より「どこにどう使うか」
最後に、この記事のポイントをぎゅっとまとめると…
- 冬コミの東京ビッグサイトは
- 気温一桁+海風+屋外待機で体感温度がかなり低くなりやすい
- 1日参加なら、目安として5〜10個くらいを多めに用意しておくと安心(体質や天気で増減)
- 貼るカイロ:腰・お腹・背中・足元など“固定したい場所”に
- 貼らないカイロ:ポケットで手先とメンタルの保温役に
- 朝・待機列・館内・帰りで、時間帯ごとに貼る場所や枚数を調整する
- 低温やけどを防ぐために
- 肌に直接貼らない・圧迫しない
- 同じ場所に長時間貼りっぱなしにしない
- 違和感があったらすぐ外す
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カイロは、うまく使うと「冬コミのつらさ」をかなり和らげてくれる相棒です。
この記事を参考に、自分の冷えやすい場所や参加スタイルに合わせて、「この冬コミはこの布陣で行こう!」って決めてもらえたらうれしいです。

